同友会ニュース−企業訪問

異業種の経営者とのふれあいの中から気付いた次の戦略((有)ウエサカ薬局 代表取締役 上坂正美)

漢方による健康サポート相談という特色

  調剤薬局にもドラッグストア進出の波が押し寄せ、生き残りの厳しい戦いの中で、同友会の経営指針づくりセミナーでの学びを基に企業づくりをしてきました。経営者が、薬剤師としての資格を持たないことを逆に武器として、「漢方による健康サポート相談」という新しい業態への進出計画を次の戦略として着々と進めています。
ウエサカ薬局は、製薬会社に勤務していたご主人が昭和58年に調剤薬局として独立開業しました。事業は順調に進み、平成9年には3店舗を構えるまでになりました。もともと上坂社長は専業主婦で、主婦業と子育てに専念し、事業主体については経理の手伝いをしているという程度でした。

突然の事業継承と同友会との出会い

  平成9年に突然経営を引き継ぐことになり、翌日から経営者としての仕事が始まりました。これまでは若干の数字的なことが見えていただけで、医院への営業はもとより、社員への接し方やコミュニケーションのとり方などはまったく新しい世界でしたが、ただただ、人の気持ちをくみ取ることだけは必死に守って経営をしてきました。
会社存亡の危機も何とか乗り越え、ようやく軌道にのって経営そのものも見直す余裕もできるようになって、経営も少し安定してきた時期でした。同業の社長さんから、異業種の社長同士が共に学んでいる同友会の存在を教えていただきました。薬局という特殊な業界ですから同業者同士の学びの場が一番と考えていたので、異業種の団体で何が学べるのかな?という不安を持ちながらも平成16年に同友会に入会しました。

経営指針を土台にした事業運営を実践

  そこで出会ったのが経営指針づくりセミナーでした。「人間が磨かれるし、経営を科学的に考えることができる。」というのが感想です。
この頃から業界では医薬分業の流れができ始め、国は急激な老齢化を意識して医療費の拡大に様々な方策を打ち出し始めてきました。この流れを敏感に感じ取ったからこそ科学的に学べる経営指針づくりに打ち込んでいったのでしょう。翌年も、その翌年も指針セミナーに参加し、見直し、会社で実行していきます。ウエサカ薬局としては経営理念・方針に基づいた経営計画を推進しようと動き出しました。時代に適応した患者様の満足、社員の生き方を応援できる企業としての基準づくり、経営の透明化、将来の方向性の見える化が始まったのです。

軌道に乗るまでの取り組みと新たな事業継承

  しかし、女性中心の職場にはファミリー的で楽しい人生を求める雰囲気もありました。各店舗の現場は管理薬剤師が中心となって運営しています。経営指針を社内に落とし込みたいと思う経営者としての葛藤が始まりました。その解決には、社内会議で管理薬剤師である各店長の意見を出してもらい 数字もオープンにして、それぞれの店長が目標をたて、その結果の確認を毎回徹底的にやってきました。こうした取り組みを続け、優秀な薬剤師さんたちはよく学んで成長してくれています。国の医療行政、業界再編の嵐の中で、薬局の経営の安定化が求められていきます。こうした中で、2年ほど前からウエサカ薬局の経営に息子さんが加わるようになり、事業継承が始まりました。

次の戦略への期待

  しかし、上坂社長は引退ということではありません。新たな戦略を持っています。高齢化社会が加速度的に進み、医療費はますます高騰していき、自分の健康は自分で守らなければならない時代が来ています。医者と新薬による対処療法ではなく、患者様に寄り添いながら健康相談を受けてサポートをするという時代を見据えた新たなビジネスの芽を生み出そうとしているのです。これをライフワークとしていきたいと語る上坂社長には、薬剤師ではないゼネラリストの経営者としての顔が見えました。最後にお聞きしたのは、「同友会で学び、異業種の経営者と触れ合ってきたからこそ気づいた次の戦略なのです。」という言葉でした。

経営理念

会社と社員の幸せを追求し続ける!
1.患者様に満足頂ける信頼性の高いサービスを提供する。
2.安定性と活力(生産性)のある会社を目指し、常に時代に適応する為に挑戦し続ける。
3.社員一人一人がやりがいを持ち、自主的に行動出来、充実感のある生き方を応援する。

会社概要

(有)ウエサカ薬局
代表取締役 上坂正美
(大宮南地区会)
蓮田市綾瀬17-10
TEL:048-768-4311
FAX:048-769-1431
http://www.uesakayakkyoku.co.jp/
http://www.facebook.com/uesakayakkyoku/

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