同友会ニュース−企業訪問

記録にも記憶にも残らなくていいから結果を残したい((株)マップス 代表取締役 五十里光彦)

なんとなく社長になりたいと思っていた

 起業のきっかけは?と聞くと、「30前になんだかわからないけど社長になりたいと思っていた」と意外な言葉が返ってきました。元々は時計メーカーに勤めていて、欧州で長期出張員として1年の半分は海外で仕事をしていた五十里氏は、1991年に知り合いから休眠中の会社を任され、会社とはどんなものかもわからずに引き受けます。時計輸入・卸売の仕事を中心にこなすかたわら、1994年に会社ごと出向という形でアメリカのシリコンバレーに行くことになりました。そこでは英語ができるからとシステム開発者の通訳の仕事を任され、言語学者でもあった五十里氏は通訳するうちにシステムのことが理解できるようになってきたといいます。その後日本に戻り、webページ作成を中心とした仕事を始め、今に至ります。
 「会社をやる以上は社会に貢献しなくてはならず、そのためには利益を出さなくてはいけない。利益を出すためには会社を存続していかなくてはならない。記録にも記憶にも残らなくていいから結果を残したい」と五十里氏は言います。
 

自分にとっての同友会とは

   まず、7年前に入会したと聞いてびっくりしてしまいました。もっと古株なのかと思っていたからです。入会前に初めて出席したのが大宮地区のブロック会議で、周年行事の企画の手伝いでした。その後すぐに入会しましたが、1年ぐらいのつもりだったと言います。なぜ続けているのか?「居心地が悪くないからいるだけ」と言いながらも、同友会のいいところは「先輩後輩がなく、社長がみんな対等なところ」とも。同友会が自分を必要としてくれた時に何かの役に立てればいいと思い、昨年の3月には大宮南地区例会の講師として情報言語学者のスキルを生かし、コミュニケーションツールとしての「言葉」の楽な遣い方について講義をしました。言葉の歴史から交流術まで講義され、参加者にとって「言葉」のもつ機能について改めて考えさせられるいい機会となりました。

ライフワークは国際理解教育

 自分の軸にもなっているという国際理解教育。きっかけは高校時代に得意な英語を生かし、アメリカに1年間、文部省の留学生として派遣されたことでした。五十里氏は『世界は1つ、地球市民』という考えの中でもっと世界を見るべきで、異文化を知ると楽しいものだと言います。そしてその考えのもと10年前からAFS日本協会の埼玉支部の支部長を引き受け、高校生留学をサポートするボランティア活動を行っています。  

▲尚文昌武(しょうぶんしょうぶ):県立浦和高校の校訓で『文を尊び武を昌んにする』という意味。第2代目校長が作った造語。

「生涯楽しめる柔道」をモットーに

 五十里氏と言えば、もう1つの顔「柔道」です。柔道を始めたのは高校に入学してからで、実はほとんど公式戦には出場できませんでしたが、大学に入り稽古に励むようになりました。「生涯楽しめる柔道」というのが大学時代後半から指導員として所属した道場の師匠の教えでした。そのまま、社会人になってからも道場の指導者として、また、さいたま市柔道連盟の役員として活動しています。現在、五段、現役選手としても県や関東の高段者大会等の前には体重を調整したりと、かなり本格的です。が、あくまで柔道は「生涯楽しめる」程度に続けていきたいと五十里氏は言います。

街外れの隠居

 自分のキャッチフレーズは『街外れの隠居』。今の時代、インターネットで調べればたいいのことはわかります。でも五十里氏はインターネットにも載っていないような豊富な知識を持っていると自負します。確かに取材をしていて、本当に色々な話が出てきて、とても勉強になりました。「自分が一番発揮できるところにいないといけない」、「自分が役に立つところで光ろう」と五十里氏は取材中に何度も言いました。自分が必要とされる場所でとにかく役に立ちたいという強い思いが伝わってきました。
 取材を終えて、五十里氏がなぜ新しいことを次々と生み出せるのか、少しわかったような気がしました。

企業概要

五十里光彦 いかりてるひこ
(株)マップス 代表取締役
(大宮南地区会)

さいたま市北区土呂町2-25-1
TEL:048-871-8701
FAX:048-871-8700

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