同友会ニュース−企業訪問

会社の苦境を前に真剣に経営改善に臨む((有)ロイヤル工業 取締役会長 政 裕美子)

創業期から番頭役として会社経営を支える

   夫が社長だった会社の倒産を経て平成10年に現在の会社を設立。当初はご主人の母親が社長で夫が技術担当、政さんは専務で社員も数名だけのスタートでした。
 その後平成19年にご主人が亡くなり、息子さんが社長を引き継ぎ政さんは会長に就任。息子さんが社長になった時期は経済環境が厳しい時期だったそうです。技術者として現場にこもる社長を政さんが経営全般を補佐して乗り越えて来ました。

厳しい環境下でも動ぜず時期を待つ

   「リーマンショックの時は仕事の減り具合が尋常では無く、ピーク時の3~4割程度の仕事量に減ってしまいました。仕事が無いので週4日制にして対応しましたが社員が3人も辞めて、一時は私と息子夫婦3人だけの時もありました。それまで何度も会社が苦しい時期を経験して来たので、こんな時は下手に動かずに状況が変わるまで待つしかないと腹をくくっていました。」
 受注が大きく減って赤字になってもここは辛抱だと積立金を崩したり保険を解約したりして対処したそうです。
 「同友会北部地区の会長に就任した時は会社がこんな状態で一番苦しい時でした。自分の会社は徹底的に経費節減でしのいでいた時期なのに地区会長としては『積極的な経営を』と会員に訴えていました。この時は正直き辛かったです。しかし1年半ほど辛抱していると取引先からの仕事量も回復してきて現在は以前のピーク時まで回復しました。」

経営指針セミナーを受けるきっかけ

   「会社が順調なときは経営改善を真剣に考えません。燃料が高騰したりして製品の原価割れなどが現実に起こってから『さぁ、どうしよう』と真剣になるものです。そこで会社を本気で良くしたい思い、世の中の情勢がどうあろうと経営理念に基づいた経営が出来るようにと経営指針セミナーにチャレンジしました。初めて参加した年は会社の経営状態が思わしくなく現場を離れることが出来なくなり途中でリタイヤしました。一昨年の2013年に再度指針セミナーを受講して無事成文化できました。」経営理念を作る事でお客様に対してはもとより社員や社会貢献に対する考えを新たにすることが出来たそうです。

仕事はお客様が期待する以上のものを

   「製造のお仕事はお客様が送ってきた図面通りの物を納期までに納めることが出来ればOKなのですが、私たちはその図面に独自の創意工夫を加えてご提案してお客様の期待以上の製品に仕上がるようにしています。ロイヤル工業の強みは対応の速さと他に真似が出来ない技術力、納期対応です。自分がお客の立場なら相手が期待以上の事をしてくれたらまたお願いしようと思うはず。だからお客様の期待以上の成果が出せるような仕事を心がけています。もしお客様から要望や苦情が出された時は『お前の会社に期待しているんだから良くなってくれ』というアドバイスをもらえたと思っています。」

【社員に対して】

  「縁あって入社したからには早く一人前になってもらいたいので付きっきりで育てます。何より今いる社員を大切にしようと思っています。社員を幸せに出来ない会社は自分たちを幸せにも出来ませんから。」

これからの課題

   「私は経営指針セミナーに参加して経営理念を作りましたが社長はまだ参加していません。今の会社の理念はまだ以前のものです。まずは社長はじめ全社員に新しい理念を共有してもらい、社長自らが指針セミナーに参加して理念を作ってもらえればと思っています。自社製品を作るのも今後の課題です。」
 お話を伺っていて厳しい状況下に置かれても動じない母の強さと、常に社内・社外に気配りをするきめ細やかな女性経営者の手腕を政さんから感じました。

経営理念

お客様に喜んでいただける製品をお届けします。
お客様に必要不可欠である会社であろう。
新しい情報・技術・アイディアを常に研究し、
お客様の役にたつパートナーであり続けます。

企業概要

(有)ロイヤル工業
取締役会長
政 裕美子
埼玉県児玉郡美里町関2072-3
TEL :0495-76-3731
URL http://www.royalkougyo.co.jp/

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