同友会ニュース−活動報告

多様な地区会(支部)活動で 同友会の魅力を再確認(東京同友会 渋谷支部の挑戦、埼玉同友会にもこんな活動をしている地区会があった!)

渋谷支部(東京同友会)の 多様な活動~ 橋本信行支部長インタビュー

  「何とかしなければ」の機運
 「紆余曲折、試行錯誤しながら現在に至っています」
 渋谷支部の橋本信行支部長は、同支部の足跡をこう表現します。25年ほど前のピーク時、170名余りいた会員数が10年前には100名に。とくに7年ほど前には90名を切るまでに後退していました。こうした支部の現状に「何とかしなければ」という機運が盛り上がり、様々な取り組みが行われるようになりました。現在では会員数は153名(昨年12月時点)に回復してきています。

3人集まれば自主グループ活動
 会員数が後退していた時期はベテラン会員の割合が大きく、真面目な例会には参加者がなかなか集まらない状況でした。「ベテラン会員にしてみれば、長年学んできており、『学ぶ』ことばかりでは支部活動の魅力が薄れていたように思います」と橋本支部長。そこで、「3人集まれば自主グループ(同好会)」と位置付け、そうした活動を推奨しました。重点例会と位置付ける例会は2カ月に1回とし、自主グループ活動がしやすい環境をつくりました。現在22グループが活動しており、とくに『東京ビズネット(Tokyo Biz-Net)』『朝会』は10年以上の活動実績があります。
 「事業規模が小さい会員が多いのが支部の特徴です。そうした会員をどのようにフォローするか議論を重ねてきました。そして、『会員が参加したくなる活動』『会員の出番をつくる活動』を重視するようにしました」

多様な活動の中から“気づき”
 自主グループ活動は、テーマや運営方法など、文字通りメンバーに委ねられた自主的、多様な活動です。いくつか例を挙げると次のようになっています。
 『東京ビズネット』は“ギブ・アンド・ギブ”の活動。「社外重役会議」と称して、報告する会員企業の経営状況について、参加者が温かくも厳しい意見をぶつけ、全員で改善策を考えます。
『渋谷パワーランチ』は昼食例会。ネットワークづくりと新入会員の「自社PR」の場になっています。
 『マッチングプラザ』は文字通りビジネスマッチングの集まり。参加者が1人10分程度のプレゼンを行います(同)。
 もちろん、同友会の王道も忘れてはいません。今年度スタートした『しぶや共育塾』は、経営指針を定着させる勉強会です。1回3時間×4回の連続講座で取り組みましたが、来年度は1回5時間×5回の講座に拡大しました。定員30名ですが、すぐに募集が締め切られるなど好評です。
 その他にも販売塾や経営強化塾、ブランディング研究会など実践的な勉強会が多数あります。
 「活動に参加するきっかけは様々あってよいと思っています。それぞれの活動を通じて、支部への帰属意識、会員でいることの魅力を感じてもらえれば」と橋本支部長。自主グループ活動は会員の“気づき”を生んでいるようです。

  幹事会、委員会が自主グループ活動の支えに
 こうした多様な自主グループ活動ができるのも、幹事会や委員会という支部の“軸”がしっかりしていることと無関係ではありません。
 幹事会は月1回、50名を超える幹事のうち常時24~ 25名が参加しています。幹事会では1時間のグループ討論を定例化しています。「グループ討論が楽しみで幹事会にきているメンバーも少なくありません」と橋本支部長。委員会は「組織」「経営」「例会」「広報」の4委員会があり、各自主グループが、グループ活動とともに委員会活動に関わっています。そして、支部だけでなく、東京同友会の委員会活動にも積極的に参加するようにしています。
 幹事会が考える支部活動と各自主グループの活動とは、方向性が完全に一致しているとは言えない面もあるようですが、そこは「会員あっての支部活動」。支部は『会員交流』と位置付けて積極的に取り組んでいます。こうした活動の効果は、ピーク時に戻りつつある会員数に表れています。

成功例を見せて会員同士が深くつながる
 「これだけの活動ができるのも、会員がある程度いるからでしょう。50名を切ると何かと活動に制約が生じてしまうと思います」と橋本支部長。
 だからこそ、会員の役割をつくる、幹事も得する活動を意識することが大切であると指摘します。
 「同友会で勉強すれば、会社がよくなる。会社がよくなれば日本がよくなる。このことを見せることが大切だと思います。成功例を見せることで、会員同士は深くつながっていきますから」
 渋谷支部の多柱化戦略は単に参加機会の多様化により会員フォローとしての側面もありますが経営指針や経営体験の学びをより具体的な形で具体化するための補完的活動でもあります。また小グループへの参加を通じて支部の雰囲気に馴染んでもらい自然な形で入会につなげる仕組みともなっています。小グループはフォローのしかけであるとともに入会促進の場でもあります。

会員の出番を増やす!! ~渋谷支部のさまざまな活動を紹介します~

渋谷支部組織図  

「渋谷パワーランチ」 新会員が早く馴染めるように配慮

 渋谷支部で月1回開催される昼会例会。開催時間は12時から14時までの2時間。
 夜は参加が難しいという会員や新会員にニーズがある場となっています。渋谷は交通の利便性に長けているため平日の昼間でも集まりやすい環境です。
 昼食を済ませたのち交流会となりますが、新会員については、同友会に入会したはいいが、なかなか自分のことを話す機会がなく同友会に馴染むまで時間がかかっていた課題に着目し、昼食例会では新会員の方2名に、20分ずつ自己紹介・自社案内をする時間を設け、その後に会員交流という流れを構築したことによっていち早く同友会に馴染める環境づくりにも配慮しています。

「マッチングプラザ」 信頼できるビジネスパートナー探しの場

 渋谷支部で月1回開催されるビジネスパートナー交流会。開催時間は18時30分から21時30分までの3時間。
 「良い会社をつくろう」をテーマに同友会の仲間内で信頼できるビジネスパートナーを発掘する為の場となっています。同友会会員でなくとも参加できます。
 15 ~ 20名の少数で開催されます。最初の10分間で参加者全員と名刺交換を行い、その後10分ずつプレゼンを行います。このプレゼンでは各会員の強みや差別化要素、顧客ニーズをお互い発見し、協力して様々なコラボ商品・戦略を検討していくのが狙いです。
 発足当初は、自社売り込みだけが目的の営業マンが入ってきては困るなどの懸念がありましたが、そのような偏った会にならないよう配慮のもと、現在は円滑に運営されています。

「ワイワイくらぶ」 会員やゲストに居心地のよい場を提供

   渋谷支部で会員交流忘年会&新会員歓迎企画として新たに企画された交流会。昨年11月に初開催されました(参加者は45名)。
 会場は渋谷駅から徒歩わずか2分程度の会員店舗。立食パーティー形式で行われ『気楽な飲みニケーションから深まる仲間の輪・ビジネスの輪』というテーマどおり、会場の雰囲気と渋谷支部会員の温かい対応に、いつの間にか初参加者もリラックスムード。
 会社案内や自社商品の物品販売なども行われ、お互いの事業内容を知れる場でもあり、また得意の手品なども飛び出し、例会だけでは知りえない一面を知る場にもなった様子です。会話だけでなく、場の雰囲気や支部長をはじめとする渋谷支部会員の人柄・暖かさこそが渋谷支部会員増強の一番の武器だと感じました。

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埼玉同友会にもこんな活動をしている地区会があった!!
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【会員数を活かした東部地区会の取り組み】

 平成26年12月11日現在、埼玉同友会地区会の中でも最も多い会員数を誇る東部地区会は144名の地区会員がおり、ピーク時には160名を超えるなどここ数年平均で150名前後で推移しています。
 幹事はおよそ30名おり、幹事会への出席者数も20名以上と2/3以上の出席率を誇ります。そんな会員の多さを活かした東部地区会独自で運営する多様な例会、委員会活動について、西本淳弥地区会長の話をもとに紹介します。

例会は全研月も、また新たに昼食例会も
 毎月行われる例会については、全研が行われる11月にも開催するほど活発です。また、昨年11月に行われたランチ会は、東部地区初の試みです。当日は参加者15名で、特に女性会員からは子育て等の理由から夜の例会の参加が難しいという声があり、ランチ会の開催はとても歓迎されたのです。事実、参加者のうち半数以上を女性会員が占めました。  

各委員会活動について
~6つの委員会は地区会が独自に運営~


 東部地区会では、幹事会の他、労働労務委員会、広報委員会、社員共育委員会、未来創造委員会、親睦委員会、リーダーづくり委員会と地区会独自で6つの委員会を運営しています。委員会については、地区会員の自主運営となっています。
 これらの委員会も毎月1回開催し、地区例会企画のほか同友会活動を活発に行なっています。各委員会は毎年2回程度、地区例会について担当月が振り分けられ、例会の企画・運営も行っています。委員会活動はまず草案を時間効率化のために幹事会前に開催する役員会で話し合い、方向性や形を具体化したのち幹事会で話し合われます。

各委員会の概要
~参加した会員が「学べる」委員会活動~


労働労務委員会は、会員が今まで経営者として社員と接してきたうえでの社員に対する悩み、雇用契約内容や解雇に関すること等、人を雇ったことで起こる様々な悩みを話し合う場となっています。時には、事業承継や事業資産の運用方法等、深いところまで話が発展することもあります。
広報委員会は、同友会活動の中でも「東部地区会の活動」を発信することを目的に活動しています。東部地区会のホームページ作成やフェイスブック、ブログ、時には会社訪問をする等東部地区内の活動の活発さをアピールするのが狙いです。
社員共育委員会は、会員が今まで経営者として社員を教育していったことの体験報告や社内システム等について報告し、それに対して討論を行うミニ例会のようなものです。
 コンサルティング業を行っている会員からアドバイスをもらうなど討論を行う体制も整っています。
未来創造委員会は、経営指針に関すること、会社を今後どのように発展させていくか等、未来の会社像について考える場となっています。
親睦委員会は、その名のとおり、懇親会や忘年会、ボーリング大会等の親睦会を担当しています。
リーダーづくり委員会は、経営者としてのリーダーシップを培う討論を行う場となっています。その趣旨に沿うように若手会員が主体となって取り組んでいます。以前は、仲間づくり委員会という会員増強趣旨の委員会でしたが、他委員会と活動が重複する部分があったため、新たにつくられた委員会です。

          ◆東部地区会組織図◆  

【ランチ経営塾~川口地区会】

  個別の経営課題に「即戦力」の助言

 例会では、広く会員に共通したテーマを取り上げることが多く、個別の経営課題について突っ込んだ意見交換がしづらいなどの声から、少人数で、会員が抱えるリアルな経営課題を出し合い、ピンポイントの改善策、解決策を考える場が欲しいと発案され、現在2カ月に1回、奇数月の第3木曜日の昼、市内のファミレスの個室を会場に開催されています。
 毎回、課題を抱える会員、他社の報告から課題へのアプローチ方法を学びたい会員5~10名ほどが参加。課題報告に基づき、経験豊富なベテラン会員の助言も受けながら、「即戦力」となる対応策を交流しており、参加会員からは「実践的なアドバイスをもらえるので、とても有意義」と好評です。

【ベンチマーク~むさし野地区会】

  肌で感じる同友会活動へ

 むさし野地区会では、今年度からIT交流委員会を立ち上げました。本委員会は、「ITを学ぶ」のではなく「ITによる発信」で地区会員の交流を深めることが目的です。活動内容は、毎月1回地区会員の会社を訪問し、会社概要や今までの沿革、苦労話等を会員より報告してもらい、その後社内見学する流れです。そして、後日見学の様子をメールやfacebookで地区会に発信しています。訪問先は会長・副会長である程度決めて依頼しています。会員へはメールとFAXで前月までに通知し、参加希望の方と一緒に訪問しています。毎月の参加人数は約10名程度となっています。地区会では以前からこのようなベンチマークを不定期に行っていましたが、委員会活動として形になったのは、「地区会の活性化と会員の交流を目的に、どうり、副会長を始め私たちも動き始めました。
 初めのうちはいつものメンバーでしたが、徐々に他の会員も参加してくれるようになりました。会員の業務内容は知っていても、実際に行ってみると必ず新しい発見や、自社に取入れられるような工夫があります。そして何より、訪問後のランチで会員の交流がさらに深まり、今年度地区会が目指す「肌で感じる同友会活動」にますます近づいているのではないかと思いました。

【会員訪問活動~浦和地区会】

  アポなし訪問を継続

 浦和地区会では、幹事会と例会の前の時間を使って、会員訪問をおこなっています。
 浦和地区の会員訪問の特徴は、なんと言っても「アポなし」です。当日集まったメンバーが、会員手帳を見ながら、「こっちの方向へ行ってみよう」と3,4人をリストアップ、ナビに電話番号を打ち込んで始まります。
 アポなしは、非効率との意見もありますが、事前のアポをとる手間が要らないこと、お互いに、あらかじめの時間の拘束をしないので、気楽にできることが利点だと思っています。
 毎回4・5件の会員を訪問し、2人くらいの会員と面会できます。短時間でも会社に伺うと、商売の状況や普段聞けないことも話しに出ます。休眠会員を訪問すると、「出たいとは思っていたけど、役員も交代してなんとなく億劫になって」と次の例会に出席していただいたり、全研の参加申し込みをいただいたりしています。これからも気長に継続できたらと思っています。 

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