同友会ニュース−活動報告

第1回:わが社の社員教育((株)ライフ白銅 代表取締役社長 小島秀孔)

さまざまな業務経験が社員の可能性を育てる

 自社の社員にいかに目標をもっていきいきと働いてもらうか、経営者にとっては常に重要な課題の一つです。このシリーズ『わが社の社員教育』では、同友会会員企業が取り組む、社員教育の実践報告を通じて、共に育つ、同友会型企業の社員教育について考えます。第1回目は(株)ライフ白銅 代表取締役社長 小島秀孔氏に独自の“ジョブローテーション”を導入した社員教育について語っていただきました。


小島 秀孔氏 螢薀ぅ嫻鯑 代表取締役社長 
      (社員教育委員長 東部地区会所属)
会社住所:東京都中央区八丁堀4-10-4
事業概要:ガソリンスタンド、ゴルフ練習場、コーヒーショップ、スポーツクラブ
従業員人数:社員23名 パート200名

ジョブローテーションのメリット

   弊社は、事業がガソリンスタンドや、スポーツクラブなど他業種にわたります。会社の業務の全体像をつかんでもらえるように、入社すると、2、3日ごとのジョブローテーションを行い約1 ヶ月かけて、全ての業務を経験してもらいます。このことで店に就職するのではなく、事業に就職するということを体感してもらうわけです。好きな仕事と、得意な仕事は違っている場合があります。いろいろな業務を経験することで、意外な向き不向きが見えてくることもあります。
 多くの業務を経験することでのメリットは他にもあります。
それは広い視野をもってもらえることです。たとえば、現在スポーツジムは朝6時から営業していますが、当初は早朝営業を提案しても「スポーツジムというのは9時位のオープンが普通ですよ」というような反応でした。そういう既成概念を取り外すことに、役立つわけです。「あの店でやっていたことは、この事業のこれに生かせるかも」というような広い視野を持つことができるメリットがあります。そういう柔軟な発想から新しいビジネスの芽を見つけて欲しいという思いもありま
す。

判断に迷ったら経営指針!

   社員には常々「人事考課はするが、人事評価はしない」という話をしています。人事考課は上中下をつけるためではありません。社員の点が何点だからだめだとか、いいとか言う話ではなく、点数はその人の進捗具合をみる目安なのだという考え方を私は持っています。そして社員にもそういう説明をしています。
 もう一つ、社員を育てる中で大事にしていることは経営指針を定着させることです。社員がきちんと会社の理念や方針を理解していれば、たとえば社員が判断に困るような場面に直面したとき、「経営指針と照らし合わせてみて!それはうちの経営方針に合っている?」というような投げかけができるのです。最近はおかげさまで、社員自身が言われる前に、自分で考えられるようになってきました。

他社の社員に自社の未来像を見る

 新入社員研修に出席すると毎回驚かされます。一日目は皆、おとなしく研修をうけていますが、二日目になると別人のように積極的になり「私がやります」と手をあげてくれる人が出てきたりします。若い人の変化の早さ、物事に対応する柔軟性は本当にすばらしいと感じます。そんな新入社員の可能性をもっと多くの経営者には感じて欲しいと思います。社員教育委員会では他にもリフレッシュ研修会、リーダー研修会などの研修会を実施していますが、社員だけではなく、経営者にもぜひ参加してほしいと思います。
 他社との合同の研修会でいろんな社員をみることで「うちの社員もああいう風に育って欲しい」という夢ができ現実的にイメージできます。いい社員に育って欲しいと思っても具体的にどうしたらいいか、わからないものですが、実際にイメージできることで10年先にこうしたいなら3年後にはこうしなくては、目標に対して何をしたらいいかが明確になってきます。

他人に教えることで、社員が育つ

 社員が育つ社風をつくるポイントの一つに、新卒採用があると思います。新入社員が入って来るとなると、先輩もきちんとしようとする姿勢が見て取れます。たとえば「もうわかっているよね」と暗黙の了解になっているようなことが「きちんとしたマニュアルはあった?」と確認するようなことになるのです。
 私自身が見ていても、新しいことをきちんと教えられるかということは、その人が正しくその業務を理解しているか、ということの判断材料にもなります。その仕事の意義がわかっていれば、注意するポイントなどもおのずと違ってくるからです。そして、この新しい人が入ってくるのを楽しみにする社員の姿をみると、今後の社員たちの成長に明るい未来を感じることができます。   

▲「任せてもらえる事でやりがいを感じます」と語る社員さんと

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