同友会ニュース−活動報告

地域と生きる:第2回((株)スーパーマルヒロ 代表取締役 中 政博)

激戦区と少子高齢化地域の中

   かつて昭和43年に創業した頃は付近はすすき野原が広がる農村地域でしたが、昭和の高度成長期の急激な住宅地開発による人口増に伴い店舗数も増えたことから、昭和48年に18店舗で商店街振興組合を設立しました。最盛期の昭和50年代には組合加入店も85店舗になり、山車や神輿なども揃って大がかりなお祭りも開かれるようになりました。平成12年には大規模小売店舗法の撤廃があり、同地域に大手量販チェーン店や外資系量販店などが次々に進出し、買い物激戦区となっていきました。
 少子高齢化という厳しい条件下にあっても、様々なイベントを毎月行い、お客目線で楽しさやお得感などを提供する工夫と努力を重ねる和ヶ原商店街はお客さんに支持され続けています。

お客さんとの触れ合いを大切に

   お客さんとのふれあいを大切にし、親身に対応できるのは中小規模の強みでもあります。たとえ一人のお客さんからの要望であっても大切に検討して対応します。そんなお客さんとの交流から、“店員の誰々さんに会いに来た”というような繋がりができ、売り手・買い手という立場を超えた人間同士の関係性が生まれます。

創意工夫のイベント

 主なイベントは4月の新入学セールから始まり、5月大商業祭、7月七夕中元大売出し(自治会合同夏祭)、10月ナイトフェアー(遊びの日)、11・12月歳末福引き大売り出し、3月歳末謝恩セールなど。特設ステージで地元のダンスグループや音楽・劇団などの発表や、地元の芸術高校の生徒にお客さんの似顔絵を描いてもらったり、小中学生が一日店員体験をして家族客との微笑ましいやり取りをしたりと、各イベントには毎年違った趣向を凝らしています。定番の神輿かつぎやワンコイン販売、スタンプラリー、豪華商品の福引、ゆるキャラ行進なども色々な年齢層が参加して楽しめるような仕掛けが盛り沢山です。また「とこちゃんカード」というポイントカードを商店会で発行して、集めたポイントに応じて様々な特典が用意されています。  

       ▲賑わうビンゴゲーム風景

時代の変化対応からお客様の拡大へ

 近年では地域住民の各種寄合場所として集会場所を設け、市民が利用しています。商店街で買った品物を家まで届ける有償サービスや、また最近の取組みでは市内の買物困難地域に出張販売のトラックを仕立てて、高齢者が家の近くで生鮮食品を買うことができるサービスを開始しました。これらは経産省などの補助金を得た事業ですが、独居老人世帯などの見守りにもなっています。将来は対象範囲を広げ、独自でマイクロバスの運行をして商店街に買物の送迎が出来ればいいと構想は更に広がります。
 地域コミュニティが崩壊しつつある現在、「これからの商店街が目指したい風景は『平成の下町風商店街』です」と語る中社長。朝の開店準備中に出勤通学する方々に「いってらっしゃい」、午後~夕方には「お帰りなさい」の声掛け運動を商店街で計画中とのことです。
 経済の高度成長期に忘れ去られてしまった日本の良き時代の温かいコミュニティを取り戻し、多くの商店街が衰退してしまった中でも、最終的には地域の生活を守るのは地元の中小企業家による真心経営によりどころが託されていると思います。大型化・効率化からの見直しを図り、市民とともに歩む地域づくりの一隅を担う経営が延びてゆけることを望んで止みません。  

       ▲毎週日曜日の朝市で賑わうスーパー前

企業概要

(株)スーパーマルヒロ
代表取締役 中 政博

■所沢和ケ原商店街振興組合理事長、
 所沢商工会議所副会頭・商業部会会長
■所在地:所沢市和ケ原1-114-20

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