同友会ニュース−企業訪問

「街一番のありがとう」を目指して(㈱アートエンディング 代表取締役 西本淳弥)

「街一番のありがとう」を目指して

   アートエンディングは地元を大切にしている地域密着型の葬儀会社です。2005年の創業当時は地域への知名度も地盤もなく、集客の窓口はホームページだけしかないというところからのスタートでした。
 そんな中、同友会と出会ったのは創業翌年の春。さらには同友会で巡り合った諸先輩方のアドバイスに導かれ3年目に組織化と企業指針の成文化に取り組みました。初めは自分の思いばかりを盛り込んだ経営指針でしたが、業界全体の成長も後押しをしていたという背景もあり社員は皆よくついてきてくれました。事業は順調な伸びをみせ会社は9期連続の増収増益増員と順風満帆に成長していました。しかしそれと期を同じくして徐々に全国展開の葬儀会社などが地域に続々と参入し、インターネットでの集客に関してはみるみる激化。アートエンディングの経営戦略はターニングポイントをむかえることとなります。8割を占めていたインターネットでの集客から地域の方々に支持される「地域密着型の経営」へとシフトを目指し自社斎場も越谷駅前斎場に続き2ホール目の下間久里斎場をオープン。いよいよ地域になくてはならない企業へと脱皮し、会社をさらに大きく飛躍させようとスタートを切った矢先のこと、新卒採用した社員が突然会社に来なくなるというような事態がおこり、それが引き金となって社内での不協和音が噴出しました。社員の思いに寄り添う余裕がないことで、半年の間に半数以上の社員が退職するという事態が巻き起こりました。

共に歩む新たなスタート

 「振り返ると、一気に成長していた頃は『目標必達』と叱咤激励ばかりを強調し、愛情が社員に伝わっていないことに気付くことができなかった」と西本社長は語ります。そんな時に最も心の支えになってくれたのが、創業当初から共に会社を築いてきた当社ナンバー2の専務の存在でした。自分について来てくれる社員がいることへの感謝と、これからだという気持ちが沸き起こりました。残った社員と「新創業」の思いで共に歩み、頼り頼られる大家族主義経営を貫き、信頼関係を再構築しようと奮起一転。経営指針も見直し、自分の思いだけではなく今度は新たに社員の思いも反映させたものをつくり上げました。さらに地域に向けた『終活セミナー』『環境美化活動』や『野菜の詰め放題イベント』などを行うことで、地域密着型経営スタイルへのシフトも順調に浸透し、今では地元の方々からの口コミでの依頼が8割を占めるようにまでなっています。  

▲地域の方に「行列のできる葬儀屋さん」と愛されています

葬祭業界が関心を持たなかった「新サービス」への挑戦

「今までの常識では葬儀会社とお客様との関わりは臨終の後に始まります。けれども、亡くなる以前の終末期を迎えた本人とその家族への心のケアを含めたサービスを提供することが葬儀会社にとって必要なのではないかと考えています」と西本氏は語ります。
 自宅(施設等)で身内を看取りたいというご希望のご家族に寄り添い、そのサポートをすることで、看取る側である家族の望む最期を迎えることができるのではと、「NPO法人家族の看取り支援の会」を設立しました。アートエンディングはさらに一歩、葬儀業界に新たな歴史をつくり始めました。
 「若いスタッフが多い会社ですが、素直さ、まじめさではどこにも負けないと思っています。常に「尊厳の共感」のもと、ご遺族の立場で親身になって対応したい。社員全員がそんな気持ちでいてくれています。そしてそんな社員と一緒に仕事ができることに、日々感謝し、幸せを感じています」理念を共有する社員とともに、これからも西本氏の挑戦は続きます。  

▲「NPO法人家族の看取り支援の会」案内セミナーの様子

【経営理念】

街一番のありがとうで見送る空間を創造いたします
・本気の葬儀 一葬儀、親の見送りととらえます。
・頼り、頼られる関係 笑顔ある大家族主義を貫きます。
・地域に無くてはならない企業に 日頃から率先して仲間地域に貢献し、
いざという時も安心して頼られる存在であり続けます。

【企業概要】

(株)アートエンディング
西本 淳弥(にしもと じゅんや)
埼玉県越谷市赤山本町1-1
TEL.048-966-4200
URL http://www.artending.jp/

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