同友会ニュース−企業訪問

施設はご利用者様のご自宅です((有)スマイルサービス 代表取締役 松原律子)

16歳からの母と祖母の介護体験が事業の原点

   高校1年生の時に、母と祖母が同時に倒れて介護が必要となりました。松原氏は4人姉妹の長女。二人を介護しながら倒れた母親の代わりに3人の妹たちの面倒も見ることになります。当時は介護保険制度がなく、身内で家族を介護する時代。大学に進学して教師になる夢を介護と妹たちの親代わりをするために断念。高校卒業後は企業に就職し、二人の介護を続けます。その時の介護体験が福祉の世界に入る動機になりました。
 27歳の時、自宅で介護していた母の容態が悪くなり長期入院することに。入院した母を自分で介護出来ないなら、その分他人を介護したいと福祉の勉強を開始。まさにその年に国の介護保険制度が始まります。
 30歳で結婚して、33歳で介護支援事業所を一人で自宅開業します。起業時に、思いつく限りの金融機関に融資の相談に行きましたが、全て断られました。困りはてて県のベンチャー支援センターに相談に行き、経営プランを説明してようやく融資を受ける事が出来ました。その資金で美里町にデイサービスの施設を立ち上げ、今日の事業の基礎を創る事が出来ました。ベンチャー支援センターの起業プラン大賞特別賞も受賞し
ました。

職員の教育が一番重要

   経営理念は『一人一人の個人の尊重を大切にし、ご利用者様の笑顔と幸せの提供に全力を尽くします。熱い情熱と強い信念を持ち、福祉の向上と地域社会づくりの貢献に挑戦し続けてオンリーワンの施設を目指します。』
 職員の入社時に、この理念を一人一人に伝えています。教育方法は“褒めて伸ばす”が基本。立ち上げた当初は資金面で苦労しましたが、立ち上げた後は“人の教育の方が大変”と言います。現在は全施設で80人の職員が働く職場になりました。
 「利用者やご家族の方には、ここを施設や病院と言わず、利用者様のご自宅と言うようにしています」と言う松原氏。理念が息づいていると感じました。

同友会入会と様々なチャレンジ

   昨年、同友会に入会しました。「同友会の良い点は、活動を通じて自分の判断が正しいのかの確認ができる事です。こんなに本音で話せる会は他にはありません。自分が成長しないと社員がついて来ません。同友会は心の原点に戻れる場所です」。
 今年からは埼玉大学の産学研究会(共同研究)にも参加。家庭の事情で行けなかった大学に通って学び直せるのはありがたく、やりがいを感じると言います。地域のNPOにも参加して、市の老人福祉センターに健康料理を毎日提供しています。
 最後に職員さんたちに松原社長の人柄や職場での仕事ぶりを聞いてみました。みなさん「毎日、全施設を回って私たち職員にアドバイスしてくれます。社長は忙しすぎるので、それが心配です」と答えてくれました。職員と利用者の皆さんに慕われている松原氏。松原氏の情熱と笑顔が施設全体に行きわたっている事を感じました。

企業概要

松原 律子(まつばら りつこ)
(有)スマイルサービス
〒367-0103
埼玉県児玉郡美里町大字阿那志775
TEL:0495-76-1238
FAX:0495-76-1963
http://tulip-mari.co.jp/

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