同友会ニュース−企業訪問

常に進化し続け新しい時代を切り拓く((株)KSP 代表取締役三角武一郎)

経営者の成長を第一に

   今から約16年前、三角喜久治氏(浦和地区会)から入会を勧められていた三角武一郎氏は、当時はまだ社長でなかったため、10年間もの長い間断り続け、満を持して2010年に同友会入会しました。その後2013年に創業者である父から事業継承し、社長としての道のりがスタートしたのでした。
 就任直後に経営指針セミナーを受講した三角氏は、経営理念をつくる過程で、「何のために経営するのか」という自身への問いかけを続ける中、社員とその家族を幸せにする為には「経営者の成長」が一番と、感じるに至りました。 

  「最近、社内でトラブルがあった時に、社長が言っていることは、理念と反することではないのか?と社員に問いただされ、そのような発言が自然と出るということは、社員に理念が伝わっているのだと、成長を感じて嬉しくなりましたね」
 この「経営者の成長」の文言は経営理念の中の『経営姿勢』に入れ、常にこだわり続けているそうです。「けれども、経営者の成長だけを目指してもダメで、社員も共に成長しているか俯瞰してみることも大事。やりすぎても社員がついてこなくなってしまうので「バランス」が大事ですね」とも語ります。

   この理念の浸透には、プロトコル・ハンドブックも活用されています。これは幹部で意見を出し合いKSPのビジョンと社員の行動規範をまとめた教科書のようなもので、これを全社員に渡し「人を活かす経営」の理念を共有しているそうです。「会社でやっている取り組みのほとんどは、同友会の学びのパクリ」と明言して、例会などでの学びの中で、やれる事はすぐにやり、いいことはドンドン取り入れるそうです。

生き残りのポイントは『人を生かす経営』

   「今でこそ、明確に5年後10年後のビジョンを話せますが、経営指針を作成した当時は『今日、明日をなんとかしなくちゃ』がテーマで、関係者からは『あなたは借金を返すために社長になったのだから、とにかく借金返済を第一に考えて』というようなことも言われましたが、借金を返す目的だけで経営をしていたら、自分も潰れていたと思います。それだけではモチベーションをあげることが自分にはできませんでした。同友会で学んだ『人を生かす経営』に力を入れたことが功を奏したとつくづく感じています。
 現在はスタッフとして経営指針セミナーに参加している三角氏。自身も同じように学ぶ受講生という気持ちでやっているそうです。

青年経営者との交流が転機に

 入会した浦和地区会では、入会直後から持ち前の人懐っこさとリーダーシップを発揮し、わずか入会一年で仲間づくり委員長に就任しました。その後、2012年の島根での青全交に参加したことが、同友会での大きな転機になったと、三角氏は振り返ります。そこで生まれた全国の青年経営者との繋がりが刺激になり、ゆくゆく埼玉同友会に埼玉の経済を支えていくのは「俺たちだ!」、「地区会の垣根を越えて全県一丸となり同友会運動を推進しよう」という気運が高まり青年部設立へとつながり、初代青年部長就任へと至ったそうです。

強みを活かして、新しい展開を目指す

   2020年の東京でのオリンピック開催を睨み、特にパラリンピックに力を入れていきたいと語る三角氏。現在障害者雇用推進委員会にも所属し学んでいることもあり、障害者対応ができる会社という強みをアピールしていきたいと語ります。また、ベトナムに現地法人を設立し、既にベトナムに進出している会員や検討している会員の連携、また、ビジネス展開の教訓や成果の情報交流とともに、「ベトナムに『人を生かす経営』を広げる足がかりにしたい」とも語り、常に変革し、進化し続けるKSPと三角氏に今後も注目していきたいと感じる取材となりました。

企業概要

㈱ KSP
代表取締役 三角 武一郎
埼玉県さいたま市桜区中島3-3-3
TEL:048-853-8030 FAX:048-852-8811
http://www.bodyguard.co.jp/

▲ このページの先頭にもどる

携帯対応について