同友会ニュース−企業訪問

ロック好きの少年が農業経営者に(訌畧酣西 取締役 早川良史)

ロック好きの少年時代

 子供の頃から音楽が大好きだった早川氏。今現在の穏やかで優しそうな雰囲気からは想像できませんが、好きなジャンルはなんとロックだそうです。小学生時代にビートルズを聴き始め、高校生時代にはバンドを組んでドラムを叩いていたそうです。
 高校卒業後、一旦は就職しますが、音楽に携わっていたい気持ちを捨て切れず、音響会社に転職しました。「音楽が大好きで音楽にのめり込んでいたなぁ」と懐かしそうに語る氏の顔がとても印象的でした。  

農業の世界へ。その目的は?

 一方、実家ではご両親が農家を営んでおり、順調に規模を拡大していました。忙しくも楽しそうに仕事をしている姿を見て、自ら「農業を手伝わせてほしい」とお願いしたそうです。すると「せっかくだから法人にするか」と受け入れてもらい、早川氏が35歳の時に訌畧酣西譴鮴瀘、氏は取締役に就任しました。
 取締役へ就任直後は「とにかくたくさんのお米を作ってたくさん金儲けしてやろう!」と、がむしゃらに仕事に励みます。離農者が増えて、休耕田が増え始めた時代背景もあり、地域の農家さんから「うちの田んぼを借りてくれ」という依頼が増えます。たくさんのお米を作ってたくさん金儲けしてやろう!と思っていた氏にとっては事業拡大の大きなビジネスチャンスの到来です。2016年12月には法人設立時と比較すると4倍の規模に拡大したそうです。
 しかし、地域の農家さんからの依頼に応えていくにつれ、「人から喜んでもらえる」「荒れ果てる休耕田を救える」という部分にやりがいを感じるようになっていきます。金儲け主義から地域貢献へと考えが変化し、「良いお米で人々を笑顔にし、米づくりを通して大地を守る」という想いが芽生えた瞬間です。  

           ▲共に働くスタッフたちと(早川氏手前右)

米作りを通して日本の田舎風景を守る

   お米を作るとは「田んぼを維持すること」「『THE・日本』的な田園風景を守る」ことだと氏は語ります。お米を作ることはあくまで手段であって目的ではありません。田んぼには「作物が育ちやすい土を作る」「水をキレイにする」「周囲の気温や湿度を保つ」「地下水の量を一定に保つ」「洪水や土砂崩れを防ぐ」「様々な生物が暮らす」などの役割があると言われています。早川氏はまさに田んぼが役割を果たす、そのお手伝いをしているのです。
 そんな想いを抱く早川氏は将来の農業人の育成にも力を注いでいます。まず、社員教育に関してですが、早川農場のスタッフは農業経験ゼロの方ばかりだそうです。そんなスタッフに農業のイロハを伝授するのは社員教育というよりは、農家として自立できる人材の育成のほうがイメージに近いそうです。
 次に、地域の子どもたちを対象に、積極的に農業体験を行っています。学校では学ぶことの少ないであろう「食育」。農業体験を通じて食べ物のありがたみや、やり遂げた時の達成感を味わってもらえるよう取り組んでいるそうです。こういった地道な活動の一つひとつが「農業の未来のための基盤作りになっているのかな」と仰っていました。
 最後になりますが、早川氏の意志を継ぎ日本の田園風景を守る、そんな農業人がたくさん育ってくれることを強く願った取材となりました。

【企業概要】

早川 良史(はやかわ よしちか)
訌畧酣西譟ー萃役
埼玉県加須市平永823-1
TEL:0480-61-5263
FAX:0480-61-5798

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