同友会ニュース−活動報告

首長訪問〜並木 傑 新座市長に聞く〜武蔵野の自然・文化を残し、新座ブランドを確立する

首長訪問〜並木 傑 新座市長に聞く〜武蔵野の自然・文化を残し、新座ブランドを確立する

各地区会の幹事メンバーと広報委員会が連携し、市町村の首長を訪問取材する取り組みがスタートしました。第1回はむさし野地区会の幹事の方々にご協力頂き、新座市の並木 傑市長を訪問・取材いたしました。むさし野地区会は、以前は朝霞・新座地区会と呼ばれており、朝霞市・新座市・志木市・和光市の4市を中心に活動しています。

【聞き手】福山行雄広報委員長、小山秀朗むさし野地区会長、江崎浩史、松澤優子、金子麻里、日高香苗(むさし野地区会)

 \; 新座市の概要・魅力についてお聞かせいただけますか?

新座市長 新座市は面積22.8㎢、人口16万4千人の埼玉県南部に位置する市です。人口は熊谷市に次ぎ県内10位となっております。埼玉県の最南端にあり、東京都練馬区・西東京市・東久留米市・清瀬市に隣接しています。市内の北には東武東上線、南には西武池袋線が、西にはJR武蔵野線が通っており、大変交通の便が良い立地です。市庁舎は市の中央部に位置していますが、最も不便な所にあります。また、市の東西に通る関越自動車道が、旧大和田町の北側と旧片山村の南側の地域に分断しています。
 新座市は全域が武蔵野台地に位置しており、ベッドタウンとして住宅開発が進んでいます。JR新座駅周辺では新座駅南口第2土地区画整理事業が完成し、現在新座駅北口土地区画整理事業が行われており、市街地の整備がさらに進んでいます。さらに、西側では2020年完了予定で大和田二・三丁目地区土地区画整理事業もスタートしており、産業系企業誘致を進めています。東武東上線志木駅南口では駅前広場整備がスタートし、1500台の地下駐輪場と大屋根が平成31年に完成します。
 現在の市庁舎は昭和49年から使用しておりますが、震度6強から震度7程度の地震で倒壊または崩壊するおそれがあるため隣に新庁舎を建設中です。地上5階地下1階の免震構造で、2018年1月から使用予定です。新座市の中央部は現在約39%が市街化調整区域ですが、ここに大江戸線(地下鉄12号線)延伸が計画されており、(仮称)新座中央駅の周辺では大学・商業施設・医療施設などの整備構想があり、将来は大規模な開発が予定されています。新座市としては是非とも延伸計画を実現したいと考えております。

 \; 新座市内には十文字学園女子大学と立教大学、跡見学園女子大学の3大学が立地しており、地域に貢献する人材を育てることをテーマに大学との協働で新座市民総合大学が開催されています。地元中小企業との産学連携についてお聞かせください。

新座市長
 新座市内の3大学とは市民生活・建設・福祉・教育・人権・ICTなどの分野で連携しておりまして、約60もの政策において教授など学識経験者に審議会等に参画していただいております。市内に大学があるという事で私たちは本当に幸せだと思っております。
 新座市民総合大学では3つのテーマで講座があります。健康増進・観光・子どもの読書応援です。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて新座市がホストタウンに登録され、ブラジル連邦共和国の11種目150人の選手団のキャンプ地となります。立教大学新座キャンパスには50m×25mの国際基準のプールがあり水泳教室などで市民の交流も盛んですが、市民とオリンピック・パラリンピック参加国の選手や関係者、訪日外国人との様々な交流が期待できます。

市長は「子育て世代が安心して住める快適なまち」の実現を掲げておられますね。出産や育児を経ながら女性が働き続けられる環境づくりへの市の取り組みをお聞かせください。

新座市長
 日本は生産年齢人口が減少していますが、そうなりますと女性や高齢者に活躍していただかなくてはなりません。妊娠・出産・子育て・居場所づくりは国・県・市が取り組まなくてはなりません。予算もしっかり組んで子育て支援を行い、安心して出産できるようにしていきます。保育園・小規模保育施設の整備を進めていますが、0・1・2歳の待機児童がまだ370名います。場所がネックになっておりまして、保育園は駅前に作りたいのですが近隣から反対があったり、また設置環境の状況改善も必要です。こういったことも今後取り組んで参ります。


人口減少や少子高齢化は、待ったなしの深刻な問題でもありますが、新座市では「新座市地方創生総合戦略」を策定していらっしゃいます。これは具体的にどのようなものですか

新座市長
 新座市は「新座市人口ビジョン」「新座市地方創生総合戦略」を平成28年3月に策定いたしました。これは平成72年に人口18万4千人を目指した戦略で、土地区画整理事業の実施と地方創生の取組を進めていきます。

《基本方針「にぎわいと活力のある 緑豊かなふるさと新座」》
基本目標以下5点
1.田舎の心地よさと都会の便利さが調和したまち 
2.地域の心でもてなす、住んでみたいまち、また訪れたいまち
3.家族に選ばれる、子育てに優しいずっと住み続けたいまち
4.生涯現役、市民が主役の健康長寿のまち
5.地域みんなで守る安全・安心のまち
 これは5年間の計画  \;

新座市では観光都市にいざづくり〜雑木林とせせらぎのあるまちづくり〜というテーマを掲げて武蔵野の自然や歴史的文化遺産を生かし、観光的に魅力のあるまちづくりを進めていますが、具体的な取り組みについて教えてください。

新座市長
 新座市は「第2次観光都市にいざビジョン」を平成28年3月に策定いたしました。新座市は首都近郊にありながら緑豊かで、野火止用水や平林寺等の歴史的文化遺産も多く残されているという特性をいかしたものです。

《第2次観光都市にいざビジョン 基本方針》
1.いきいきと笑顔があふれるまちをつくる。
2.見どころをつなげ、人が集う、心地よい道と空間をつくる。
3.歩いて、見て、触れて、感じる魅力と仕組みをつくる。
4.新座の魅力を伝え、広める。
 2020年東京オリンピック・パラリンピックでは多くの外国人が日本を訪れますが、仏教や武道など外国の方が興味を持っている分野の体験型観光を考えております。また、黒目川・柳瀬川など自然豊かな新座市を感じていただきたいです。

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          ▲歴代の新座市長の肖像

新座市内の優れた商品を「新座ブランド」として認定し、広く市内外に発信する取り組みが始まっていますね。この施策の目的や、現在どのような新座ブランドが誕生しているか教えていただけますか?

新座市長
 新座の魅力を伝える「食」10品を認定しました。日本酒・焼酎・和洋菓子・うどん・ぬか床などで新座市のブランドとして広まっております。今後は工芸品を広めていきたいと考えております。また、羽子板などは新座市周辺では盛んなのですよ。

並木市長は、朝霞・新座地区会(むさし野地区会の旧名)の会員として活動して頂いたこともございます。これからの中小企業に期待することや同友会へのメッセージをお願いいたします。

新座市長
 行政が景気対策などで具体的にお手伝いしたいと思っておりまして、商工会などの機関を通して融資や講習会、企業同士をマッチングさせる会なども行いました。建築・土木関係では市内業者の育成のため、市内の企業への受注機会をなるべく増やすことも考えています。地元の仕事は地元にお願いしたいですから。新座市は市内の企業と災害協定を結んでいます。建築・土木・水道・電気・造園の分野で雪や嵐が来たときは24時間体制で市内の災害防止のために活動していただいております。
 同友会は全国組織ですし、市に対してこういう事をやってほしいという知恵や提案をいただきたいです。中小企業振興基本条例は県内でもあちこちで制定されていますが、行政主導ではなく商工会や法人会などと協力して進めたらよいのではないでしょうか。

《取材を終えて》

 今回の訪問で新座市の積極的な政策・ビジョンを改めて確認いたしました。人口増加を目指す戦略で土地区画整理や開発が注目されますが、自然・文化を残し観光も柱とするビジョンも特徴的です。我々中小企業の活躍の場がここにはたくさんあるのだと感じました。新座市の発展とともに私たちも成長していきたいです  \;

▲前列左から福山行雄広報委員長、並木傑新座市長、小山秀朗むさし野地区会長、後列左から江崎浩史幹事、松澤優子幹事、金子麻里幹事、日高香苗幹事

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