同友会ニュース−企業訪問

社員全員が学び成長する企業をめざして(倉沢建設(株) 代表取締役 倉沢延寿)

倉沢建設への入社

 \;  倉沢建設は平成元年に倉沢氏の父親が創業した建設会社です。元々、大学で通信工学を学んでいた倉沢氏は、卒業後に将来を見据えて建築系の大学に再編入し、建築を学びました。その後、大手プラント建設会社に就職して5年間社会人を経験したのち倉沢建設に入社します。
 入社当時は大手企業とのギャップに正直驚くことが多かったそうです。大手企業では仕事が分業化されていて、倉沢氏はマネジメントが主な仕事でしたが、中小企業である倉沢建設では日々の売上アップに全力を注いでいたと振り返ります。
 しかし中小企業だからこそ出来る迅速で小回りの利く対応に加えて、お客様との直接取引だから可能な価格設定は倉沢建設の強力な武器となっています。現在は主に埼玉県内を中心とした製造業向けの建設に特化しており、現場では仕様要求が細かい部分もありますが、これに応えることが差別化につながっているとの事です。

同友会と経営指針

 倉沢氏は倉沢建設に入社後10年間は会社の事、仕事の事、お客様の事を積極的に学び、2012年に先代から事業承継し、社長に就任。約一年後に同友会に入会します。それまでは青年会議所やロータリークラブに所属していましたが、“もっと経営について学びたい”との意欲で入会を決め、初めて例会に参加した時の熱気は今でも覚えているそうです。
 同友会の先輩方の勧めもあり、入会の翌年に経営指針セし、経営指針と経営理念を成文化しました。経営指針・理念は、以前からあった経営計画・経営方針をもとに先代や社員の話を聞き肉付けをし、今までの倉沢建設の文化を継承することを念頭に作成したそうです。  \;

        ▲2014年指針セミナーで修了証を手に牧野経営委員長(当時)と

 \;  しかし作成した経営指針を社内で発表したものの、当初社員からの反応は余り芳しくなかったそうです。社員に聞いたところ、「経営指針は社長が考える事。我々の仕事はお金を稼ぐ事」との返答だったそうです。
 しかし、経営指針や理念を作って数年が経ち、倉沢氏は社内の何かが変わってきていると感じています。特に、経営理念を明確にして社内で共有しておいて良かったと実感しているそうです。「日頃、競争に勝つための戦略を練り対策を講じているため、経営理念がなかったら“策士、策に溺れる”状態に陥っていたのではないか」「経営指針を作成しても効果はすぐには分からない。なぜなら、経営指針は企業の基礎体力を上げるもので目に見えるものではないから」と語ります。振り返ってみると、経営指針に取り組むことで自身の経営力が成長していることを実感しているそうです。
 現在は経営理念に沿った会社の体制を整えていて、より社員が安心して働けるために就業規則や退職金規定等の整備を進めています。

今後の目標

 倉沢氏の今後の目標は、参入した全ての取引先企業で倉沢建設がNo.1になり、プロジェクトのリーダーシップを握って進めていく事です。それが出来る人づくり・体制づくりを目指しています。そのためには、社員一人ひとりが営業も含めた現場で必要な全てのスキルアップが求められます。そして実際に協力会社との取引も含めて現場に任せており、安心して任せられるような社員が育ってきているそうです。
 現在の従業員は9名で、専属の営業職はいませんが営業のスキルを持った技術者が活躍しています。倉沢氏はさらに新しい社員を増やし成長させていく事が必要だと考え、10年後は取引先数を倍増させることが目標です。社長である倉沢氏が先頭に立ち、社員全員が学び成長している倉沢建設であれば、必ず目標を達成して、さらなる成長を遂げることを確信した取材となりました。  \;

           ▲川越地区会の仲間と(左から2人目が倉沢氏)

【企業概要】

倉沢 延寿(くらさわ のぶひさ)
倉沢建設(株) 代表取締役
埼玉県川越市小室566-2
TEL:049-241-6789 FAX:049-241-6767
http://www.kurasawa-const.com/

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