同友会ニュース−企業訪問

地域で集う、地域と歩む((株)武蔵浦和会館 代表取締役 小杉英介)

父の死をきっかけに

 \;  生まれも育ちも川口市。几帳面で真面目そうな小杉氏の青春時代をひも解くと「就職もせずにフリーターをしながら本当にふらふらしていましたね(笑)」と意外な一面を語ります。転機は25歳の時に突然訪れた父の死。「このままではまずい」と真剣に考え、縁あって父の葬儀を担当した?武蔵浦和会館に入社します。フリーターから一転、スーツ姿で毎朝出勤する小杉氏の姿に目を細め一番喜んでくれたのは祖母だったそうです。「小さな頃からおばあちゃんっ子だったので本当に嬉しかったですね」と当時を振り返ります。

一社員からマネージャー、そして社長へ

 \;  「葬祭業の仕事はご遺族の方々に心から感謝される仕事です。数日間ではありますが心と心をふれ合わせ、濃密な時間を過ごさせていただくからでしょうか」と小杉氏。入社から十数年の月日が経ち、周囲から仕事ぶりが認められ、マネージャーとして経営の一端に触れるようになると、会社が倒産寸前の状況にあることを知ります。
 「使途不明金だらけのとんでもない経営状況でした。会社を必要としている方々のためにも、何としても会社を残さないといけないという想い一つで、自ら手を挙げて2015年3月に社長になりました」。

新米社長の苦悩の日々

 \;  そんな新米社長として現場を切り回すだけで精一杯だった時期に同友会と出会うことになります。地区例会に参加する中で「会社を良くするために経営指針を作りたい!」という思いが生まれ、経営指針づくりセミナーに参加を決めました。当初は自分がセミナーに参加することで社員の休みを削ってしまうことに罪悪感を覚えていたところ、先輩会員から「自分がいなくても現場が回るような仕組みを作らないとダメだよ」と指摘されることに。
 資金繰りの苦労や社員の退職が重なるなど、新米社長としてピンチの連続の時期を乗り越え、難産の末に経営指針が完成しました。
 「指針セミナーの最終日の発表会には、いつも自社のイベントに参加してくれる皆さんが大勢駆けつけてくれ、感慨もひとしおでした。理念を作りっぱなしではなく、実践を続けることで結果を出していきたいですね」と熱く語ります。

地域と共に

 取材当日は「葬送空間はるか」全体が、葬儀場らしからぬ笑顔と賑わいに包まれていました。小杉氏に伺うと、経営指針の一番目に謳っている『つどい場 はるか』の開催日なのだとのこと。葬儀が行われない日を中心に、カフェ、バー、麻雀教室、うたごえ喫茶、そして一泊旅行などのイベントを年間90回ほど行っているそうです。
 「参加してくださる皆さんは、会社が大変なときに支えてくれたかけがえのない方たちです。微力かもしれませんが、皆さんに何か恩返しをしたいという強い想いがあります。また、『つどい場 はるか』を通して、地域の居場所づくりをすすめていくことが、当社の社会的使命であることに、経営指針づくりセミナーを通して改めて気づきました」。
 小杉氏に今後の展望を伺ったところ、「何より経営指針の実践です。また、葬儀は故人の人生の集大成のイベントです。ご遺族にとっても大切な時間ですので、小さな会社だからこそできることを追求していきたいと思っています。あとは、社員さんが働きやすい環境づくりです。こちらはまだスタートしたばかりでまだまだですが、できるところから少しずつ改善していきたいです」。
 経営指針の実践のスタート地点に立ったばかりの小杉氏。熱き想いと信頼感、そして、持ち前の粘り強さで一歩一歩前進し続けます。   \;

【経営理念】

・わたしたちは、『はるかの家族葬』と『つどい場 はるか』を通じて、縁を結んだ全ての人を幸せにすることを目指します。
・わたしたちは、お互いを認め合い、支え合い、高め合い、話し合い、みんなの力を合わせることで、お客様を幸せにします。
・お客様を幸せにする原動力であるスタッフとその家族の幸せも大切にします。

【企業概要】

(株)武蔵浦和会館
さいたま市南区白幡5-4-16
TEL:048-864-0653
FAX:048-864-0649
http://www.sougisha.co.jp/

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