同友会ニュース−企業訪問

『コミュニケーション』を伝えたい((株)インスピリッツ 代表取締役 増田吉彦)

人生を左右させた「コミュニケーション」

 \;  幼少期、引っ越しとともに友達の問題を抱えるのはよくある話。増田氏も大阪から埼玉への転居を機に、友人同士のコミュニケーションに悩むことになります。いろいろな本を読むなどして努力をするもあまりうまく行かず、人とのコミュニケーションが苦痛となっていきました。
 そんなつらい状況を救ったのが地域のテニスクラブ。周りの大人たちが分け隔てなく接してくれることで、コミュニケーションに対して苦手意識が薄れると同時に、テニスを通じて人の輪が広がる楽しさを感じたそうです。また、試合に勝つことで自信が芽生え、これが一つのターニングポイントとなりました。しかし大好きなテニスで一生食えるわけもなく、就職する際にはまた対人恐怖症という壁にぶつかることになります。
 そんな折、知り合いのつてで、ある会社(教育プログラムを通し人材育成を行う会社)を紹介してもらうことになった増田氏は、一から『コミュニケーションとは何か』を学ぶ事で人生が激変します。『自分が変われば周りが変わる』という事に気がつき、いつかは心のケアに携わるような会社を作りたいと思うようになったと語ります。

大人も成功体験で成長する

 \;  そんな思いを胸に共同経営で起業した会社(株)インスピリッツは、テニスの試合をしたい希望者をウェブサイトで募集し、大会(試合)を開催する会社です。《心のカウンセリング会社》を目指すために、まずは自分が一番関わってきたスポーツであるテニスを通して人を集めていくことにしました。テニスコートは母校が貸し出しに協力してくれたため資金についてはほぼかからない状態でスタートすることができました。問題は人集めです。
 そこで、テニス人口に対して試合をする場が非常に少ないことに着目。知り合い300名ほどに声をかけ人を紹介してもらい、ほぼ全日試合を開催する事に成功します。そして毎日試合を行うことで“勝つ”という成功体験を養い、自信につなげてもらう。いわばテニスを通した《成功体験カウンセリング》とも言えるでしょう。
 当初は数名で対応していましたが、現在は《TODO管理》を徹底する事により、スタッフに運営を任せています。そのため増田氏は新規の会場の営業に専念することができるようになりました。それはまさに同友会の目指す『人を生かす経営』につながっています。

みんなの夢をかなえる手伝いをしたい

 スタッフに運営を任せることで現場は上手く回っていましたが、そんな日々の中であることに気づきます。「スタッフたちに夢がない」―。しかしそれは“ない”のではなく「言えない」という社内環境が原因ではないかと思い当たります。それを改善するため、再び『コミュニケーション』というツールを用いた取り組みで、現在では夢を共有できる社員教育を実践しています。増田氏自身も《夢ノート》を持ち歩き、それを常に開く事で
モチベーションを高めていると言います。
 夢を共有することはお客様に対しても同じです。お客様の課題を克服するサポートを、スタッフ自ら率先して
行えるようコミュニケーション研修を行うことで、社長が関わらずともテニスを通して成長したいお客様のメンタルケアを提供しているそうです。
 それぞれが夢を持つことで会社が生き生きとする。なんと現在は年間試合数約3600大会を実現しています。  \;

         ▲いつも持ち歩いている《夢ノート》  

増田氏の夢

 「テニスの試合とコミュニケーションに関する事業は全て請け負っていきたい」と語る増田氏。それは自身の人生を変えたテニスを通してその業界のあり方を改善する事につながると考えています。テニス選手を引退しても食べていける、子どもたちが一生の職業としてテニスを選択できるようにする事が将来の夢でもあると続けます。
 また、大きな目標として「自分が何かやりたい時にチャレンジできる人生」を掲げ、今も人とのコミュニケーションを大切している増田氏は私と同じ30代。同い年とは思えない大きな夢と展望を持つ増田氏のこれからの活躍に目が離せません。

【企業概要】

(株)インスピリッツ
さいたま市桜区五関449-3-102
TEL:070-4443-1700
http://inspirits-tennis-club.com/

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