同友会ニュース−企業訪問

今ある仕事を精査して、新規事業も既存事業も更なる深化を!【(有) 若林紙器 代表取締役 若林 清治】

 「ここは、本当に勉強する会なんだ!」。それが同友会に初めて参加した日の若林氏の率直な感想でした。「商売をするなら経営指針をつくりなさい」と、ある経営者に言われた一言に引き寄せられるように同友会へ入会しました。「同友会は経営を勉強する会であり、経営者の報告からその後のグループ討論まですべてが楽しい! 楽しすぎて仕方ない」、そんな会話から取材が始まりました。
 (有)若林紙器の代表取締役となって8年。紙器とは、紙を素材として印刷・加工を施した箱のことで、その紙器に関する総合的な企画・デザイン及び製造販売を主な事業内容とした?若林紙器は、創業48年を迎える歴史ある会社です。いつも明るく人を楽しませてくれる印象が強い若林氏ですが、その過去には数々の壮絶な体験がありました。  \;

             ▲常に明るくユーモラスな若林氏

 一時停止を無視したダンプカーに巻き込まれた交通事故が人生を変えました。左腕神経を損傷し、身体障害者となった若林氏。今も左腕は動かすことができません。しかし、絶望の中で懸命にリハビリに取り組むことで少しずつ生きる意欲が芽生えていきます。それが骨髄バンクのドナー登録へとつながり、2度にわたる骨髄提供も経験しています。
 創業者であるお父様との決別により家業を離れ、ある時は「士業」の資格取得に挑戦したり、またある時は総合商社へ入社して人材管理、給与厚生管理業務に没頭する日々を送るなど、そのすべての経験が「今」に生かされているのです。一度は決別したお父様が病に倒れ、若林紙器が傾きかけた時に、社長として会社に戻る覚悟を決めたそうです。
 離婚後、離れて暮らしていた3人のお子さんを引き取り、男手一つで子育てを始めたのもこの時期です。多感な年頃のお子さんとの生活は、さぞ苦労したのではと思いきや、「子どもとはずっと一緒に住みたかった。だから苦労も苦労として感じなかったんだよね」と、満面の笑顔で振り返る若林氏は『懐の深い人』という言葉がぴったりです。「子どもの胃袋をつかむのがポイント」と、子を持つ親として納得のアドバイスもいただきました。  \;

              ▲会社の未来に想いを馳せる

 「自分がやってきたことは間違えていない」「悩んだ時はこう動けばいい」「自分では思いつかないこんな考えたがあったんだ」。同友会で学んだことは経営者としての自身の感覚と常に擦り合わせているという若林氏。その中でも障害者雇用推進委員会での学びと出会いが同友会活動をさらに深め、委員会メンバーと熱く語り合うことが大きな刺激になっていると続けます。全県経営研究集会での分科会や中同協委員会への参加を通してさらに学びを深め、新たな仕事に結びつける方向を探っていること、そして未来への想いを率直にお話いただきました。
 「経営者自身が障害者という私のような立場にいる人は少ないので、障害者の立場で障害者を雇用してみたい」と、ユーモアも交えながら語る姿がとても印象的でした。

 同友会と仕事の位置づけをとても大事にされており、その中で見識をさらに広げているという若林氏。同友会活動において地区会活動、県の活動、そして中同協での活動と、自分らしくバランスを保ち、楽しみながら学ぶ姿にポジティブなパワーを感じました。「何事も参加してみなければわからない、やってみないとわからない。だか
ら同友会の活動に参加するんです」。経営者としての苦労も悩みも葛藤もすべて前向きな笑顔に変えて、とことん楽しむ姿勢にたくさんの気づきをいただきました。実践を重ねて《深化&進化》を遂げる。今年度は経営指針にも取り組むと語る若林氏の活躍から、ますます目が離せません。  \;

           ▲「GO!」重い紙束もフォークリフトで運びます

【企業概要】

(有)若林紙器
埼玉県八潮市大曽根420-2
T E L:048-996-1668
FAX:048-996-1245
http://www.hakoyasan.co.jp

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