同友会ニュース−企業訪問

繊維業から倉庫業に、そして介護業への挑戦(八千代紡織(株)代表取締役 三友 宏樹)

 \;          ▲広報委員3名にて取材。三友氏(右から2番目)を囲んで

 「大学を卒業して10年間はサラリーマンをやっていました」と三友氏。
今回は伊奈町にある広大な倉庫、(株)八千代紡織の三友宏樹社長にお話を伺いました。

【紡織から倉庫に】

 社名から推測できますように発祥は紡織業です。昭和22年にお爺様が大宮で創業されました。羊毛を輸入し自社工場で加工。それを登山用ソックスなどの材料として、スポーツ用品メーカー等に納めていました。
 戦後の復興や高度経済成長の波に乗り、隆盛を極めた繊維産業ですが、物心ついた頃には、かなり衰退していたらしいです。そして、隣接異業種となる倉庫業へシフトしていくことになります。
大学に入った頃が、まさにその転換期。工場は徐々に閉鎖され倉庫へと姿を変えていくことになりました。そのため、自社工場による生産は終了。紡織は群馬の外注先に委託となったのです。
 昭和も終わり頃になると高齢になられたお爺様やお父様からの要望もあり、自社に迎えられることになります。注文が入ると、加工や染色の交渉で外注先へ出向き、できた製品の引取や納品も行っていたのですが、そのうちに発注元が激減、外注先も「跡継ぎがいない」と次々と廃業していくことになります。生産を委託するにも岐阜まで行かねばならないことから、繊維業からは完全撤退となりました。



 倉庫業がメインになってから、業績は安定していきました。リーマンショックのときは、その影響で引き上げていくクライアントもあり、売上が3〜4割落ちるという事態となりましたが、その頃からは太陽光パネルが倉庫に運ばれてくるようになり、稼働率は回復していったようです。
 物流においては、時代を反映した品物が多く流れるようになります。近年、特に埼玉県は外環や圏央道の開通もあり、ネット通販の需要が伸びている様子。しかし、24時間365日の稼働が必要となると、人口が増加している伊奈町では、クレームが入る怖れもあり対応は難しくなっています。

【介護事業への参入】

 そのような状況の中、弟さん(浦和地区会:三友哲哉氏)は「これからは介護が求められてくる時代になる」と一念発起。全く経験の無い世界のため、自ら研修や同業社での修行を重ねていき、平成26年7月に宮原で新たに、地域密着型小規模デイサービスを開設することとなりました。
 スタートして4年目。利用者は定員の7割から8割ほどになりましたが、収支はトントン。利用者を増やしていくには、スタッフも増やしていく必要があります。けれども、資格を持っていなければできない作業があります。外国人を紹介されるも言葉や微妙なニュアンスで意思疎通がままならないなどの問題もあり、人手不足対策が大きな課題です。そのため送迎のスケジュールリストには「運転手社長」と書かれている日もあり、取材当日の朝も、利用者を迎えに行き施設に送られてから出社されたとのことです。
 これまでとは異なる業種への挑戦。雇用の安定と黒字化を目指して奮闘しています。

【フットボールでも活躍】

 \;  倉庫と介護の二刀流で活躍されている三友氏のストレス解消はフットボール。平日の夜は週1でフットサル。日曜日はサッカーに勤しんでいます。サッカーは「大宮シニアFC」に所属。オーバー50の2部リーグで活躍しています。取材時点の成績は14チーム中6位。「1位から3位になってしまうと1部になってしまう。1部に昇格しないことが趣旨」と話します。楽しむことを重視しているからだそうですが、JFL公認のチームですので、サッカーへの取り組みも本格的です。

 そんな蹴散らすことが得意な?三友氏ですが、長年ゲスト参加しながら入会の誘いをはぐらかしてきた同友会に対しては、中部地区会30周年記念式典への参加が年貢の納め時。晴れて正式に会員となられました。三友氏の同友会での活躍にも期待です。

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