同友会ニュース−活動報告

『経営指針づくりと労働環境整備は表裏一体 〜経営がどん底の中、指針セミナー受講、なんと!翌年に新卒採用ができたわけ〜』2019年 全県経営研究集会 第1分科会報告【19.10.29】

第1分科会 (企画:経営労働委員会)                   経営指針づくりと労働環境整備は表裏一体 〜経営がどん底の中、指針セミナー受講、なんと!翌年に新卒採用ができたわけ〜

 \;         報告者 : 小林 正人 氏 東和建設(株) 代表取締役(北部地区会)


先代のお父様の強い要望があり、内定していた建築設計事務所の入社を急遽辞退し先代の会社へ入社したという東和建設(株) 代表取締役の小林氏ですが、入社後5年間は現場作業員として仕事を覚えながら会社全体の入出金を整理してすべての現場の粗利を確認していきました。

すると、当時の内情を知ってア然!としたそうです。社員さんは最悪な勤務態度、発注金額は協力会社の言いなり、口約束で契約書なし、丸投げ工事は当たりまえ、税金対策で設備投資などなど・・・この会社には『経営者が不在』と気づいたそうです。そこから怒りの日々が続きます。そんな中、ベテラン社員さんが急死、中堅社員さんの退職、10数年ぶりの赤字決算、過度のストレスから入院と、どん底がはじまりました。

 \; そんな時に救いの女神が現れ、色々と勉強になるからと同友会に誘っていただき、藁をもつかむ思いで入会しました。すぐに経営指針セミナーを受講し、『人を生かす経営』の精神で自社の指針づくりに取り組みます。社内の問題を抽出し、社員さんを採用するには『労働環境整備』を真剣に取り組む必要があると課題が明確になりました。社屋の改装、有給休暇100%消化、自分の覚悟を毎日伝え、高校生の新卒求人を開始します。同友会での学びを実践した結果、4人の新卒採用ができ、先輩社員は新
                        入社員の指導にあたることで、さらなる成長
                        が期待されました。

そんな矢先、まさかの退職願が出てしまいました。退職願を出した社員さんと面談し、「相談したいことが多いのにみんな大変なので話せなかった」と言われたことで、考え方が経営者(会社)都合だったことに気づかされました。経営者の在り方を学んだと思っていたがやり方だった、『経営者(会社)を生かす経営』だった、と反省しました。

このことをきっかけに、定期的に社員さんと個人面談を本気でやる、と覚悟を決めたそうです。その結果、退職願を出した社員さんは思い留まり、日々明るく現場で働いているそうです。多様性のある社員さんと本気で向き合い、経営姿勢への再チャレンジ!と決意表明で報告が終わりました。

 \; グループ討論では『労働環境整備がなぜ必要か』について各グループで活発に討論されました。座長の金子氏から『経営課題は社員さんや環境ではなく、経営者自身にある! 経営者は社員さんに自主性を発揮してもらうために労働環境の整備を行う』との、まとめで分科会が終了しました。

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