行事案内

    中部支部ベンチマーク例会 中小企業の競争力を高める経営戦略とは 丸和工業株式会社に学ぶ、大手ゼネコンと競う中小企業の組織づくり

    開催日時2025年3月18日(火) 16:00

    会員でない方の参加歓迎

    報告者

    丸和工業株式会社 代表取締役 矢部利人 氏

    株式会社キハラ 代表取締役 寺嶋 教之 氏

    株式会社お多福 代表取締役 山下 大輔 氏

    会場

    丸和工業株式会社

    会場詳細

    北本市宮内5-351

    参加費

    無料

    例会・行事内容

    借入金ゼロ、社員満足度⭕️
    丸和工業株式会社 成功の秘訣に迫るベンチマーク例会

    社員が「社長は給料をもっと上げるべきだ」と言う会社
    そんな理想的な会社が、埼玉県北本市にあります。

    昭和39年創業の丸和工業株式会社は、平成6年に矢部利人代表取締役が事業を継承。以来、実直な経営を続け、セブン-イレブン・ジャパンの建築推奨業者登録、幼稚園・保育園建設全国1位など、数々の実績を築き上げてきました。

    今回のベンチマーク例会では、丸和工業株式会社の競争力の源泉である「経営理念」「組織体制」「競争優位性」を、社内見学とパネルディスカッションを通して学びます。

    ◆◆ 今回のベンチマークのポイント ◆◆

    先進的な財務改善と社員還元:

    • ・借入金ゼロを実現した財務体質
    • ・売上目標よりも利益目標を重視する考え方
    • ・利益を社員に還元する決算賞与の仕組み

    「虎の巻」による社内品質の徹底管理:

    • ・失敗事例の共有と再発防止策
    • ・社内コミュニケーションを円滑にする秘訣

    社員が「社長こそ給料を上げるべき」と言う社風:

    • ・経営者と社員が同じ方向を向くための具体策
    • ・信頼関係を高める「仕掛け」と「マインド」

    同友会&異業種交流の学びを活かす:

    • ・異業種の経営者から得られる気づき
    • ・後継者育成や事業承継へのヒント

    ◆◆ 当日のプログラム ◆◆

    • ・16:00~16:15:開会挨拶・趣旨説明
    • ・16:15~16:45:会社見学(本社ビル内をグループで見学)
    • ・16:45~17:35:パネルディスカッション(矢部社長、寺島氏)
       テーマ:「事業承継と財務改善、社員との信頼関係づくり」
    • ・17:35~18:25:グループ討論(自社への落とし込みを検討)
    • ・18:25~18:30:全体まとめ・閉会挨拶

    丸和工業案内動画
    丸和工業リクルート動画

    参加費:例会 無料

    ※例会終了後、北本駅周辺で懇親会を開催(会費5,000円)


    活動報告

     2023年3月18日 ベンチマーク 例会
    座長 まとめ

    ~ 矢部 さんからの 学 び ~

    中部支部 ベンチマーク委員会 委員長 山下 大輔

     皆様、先日は年度末のお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございました。 当日会場をご提供、ご設営いただきました西潟専務取締役をはじめとした丸和工業の社員の皆 様には、心よりお礼申し上げます。また、パネリストの矢部さん、寺嶋さん、そしてご参加い ただいた皆様のおかげで、ベンチマーク例会は大盛会となりましたことを、ベンチマーク委員 会一同、大変嬉しく思います。

    第一部の会社見学では、 『職人の手で作り上げた”モデル建築”を体感する』をテーマに本社 をご案内いただきました。この本社ビルは、丸和工業が誇る熟練職人たちの技術・知恵・こだ わりを詰め込んだ“作品(ショールーム) ”でもあります。普通なら見えなくなる箇所や、手間 を省きがちな部分にこそ、惜しみなく職人の力を注いでいることが大きな特徴だと伺っており ましたが、実際にご覧いただいた皆様には、どのように感じていただけましたでしょうか。

    第二部のパネルディスカッションでは、丸和工業さんが矢部さん 27 歳の時、お父様の突然の 逝去により事業承継された当時の状況を伺いました。右も左もわからない中で大所帯の会社を 引き継ぎ、 「一生かかっても返せない」と感じるほどの多額の借り入れを抱えた、極めて厳しい 承継だったとお聞きしました。しかし、 30 年が経った現在では無借金経営を実現し、自己資本 比率も県内の同業他社の中で有数の企業へと変革されました。

    矢部さんがどのようにして財務を改善し、社員の方々との信頼関係を築いてこられたのか。 また、品質管理のための「品質虎の巻」や、社員のモチベーションを高めるために導入された 「チャレンジシート」の工夫など、どのようにして仕組みとして定着させてきたのか。そのリ アルなストーリーを、キハラの寺嶋さんと共に、業界特有の課題を踏まえながら、様々なテー マについてディスカッションいたしました。

    第三部のグループ討論では、あえて事前にテーマを設けず、参加者一人ひとりが矢部さん・ 寺嶋さんのお話を通じて得た気づきや感想を自由に共有し、互いの視点や考え方の違いを確認 し合うことを目的といたしました。業種や会社規模にかかわらず、参加された皆様それぞれが感じたことをありのままに話し合い、多様な視点から活発な意見交換が行われ、実り多い時間 となったのではないかと感じております。

    また、グループ発表では皆様から率直な感想や矢部さんへの質問も多くいただき、自社に持 ち帰りすぐに活かせる気づきやヒントを得ていただけましたら幸いです。

    最後に、座長として私自身が感じた矢部さんからの学びを共有いたします。本例会では、矢 部さんが 30 年もの間継続して取り組んでこられた経営実践について、貴重なお話を伺うことが できました。矢部さんが経営をする上で何よりも大切にされてきた【社員を幸せにする】とい う想いが、日々の積み重ねを通じて、結果的に会社の財務改善や自己資本比率の向上につなが ったというお話が特に強く印象に残りました。

    しかし、多くの経営者にとっては、このような取り組みを継続することが難しいのも現実か もしれません。私自身も、矢部さんのお話を聞きながら、 「自分にできるだろうか」と深く考え させられました。矢部さんが継続できた理由は何かと考えると、 「社員を幸せにしたい」という 強い想いが心の奥底から湧き出るエネルギーとなっているのではないかと感じました。

    矢部さんは、社員の幸せのために行動することが、結果として自分自身の喜びや満足にもつ ながることを自然と体現されているように思いました。つまり、 「他人のため」に行動すること が、自分自身にとっても最大の豊かさや幸福をもたらすことを、矢部さんは深く理解されてい るのではないかと、私は感じました。

    また私が矢部さんの立場だとしたら、これほどの成果を出したら傲慢や驕りが出てしまいそ うですが、矢部さんが常に謙虚な姿勢を持ち続けていることにも大きな学びがありました。 「他 人のため」に行動することには終わりがないからこそ、常に新たな課題に向き合い、謙虚に改 善を続けられるのではないかと感じました。

    経営者としての矢部さんのお話を単に「素晴らしい」と感動するだけではなく、私自身の経 営に具体的に活かしていくことが大切だと改めて感じました。そのためには、私の目の前にあ る課題や問題を一つひとつ丁寧に解決し、小さな改善を積み重ねていくこと、そしてそれを仕 組みとして定着させることが重要なのではないかと考えさせられました。

    小さな一歩からでも「他人のため」に行動する習慣を身につけることが、結果として自分自 身や会社を豊かで充実したものにしていくのだと、矢部さんからの学びとして私は強く感じて います。

    以上で座長のまとめといたします。

    ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。